バカラ(Baccarat)とは
バカラは中世のヨーロッパが発祥とされているトランプを使用するカードゲームの一種で、カジノではカジノの王様と呼ばれるほど不動の地位を確立した王道ゲームです。
バカラ (トランプゲーム)ウィキペディア(Wikipedia)
イタリア王室や貴族達による格式高いキング・オブ・ゲームとして好まれたのち、ルールを変更しながらフランスやイギリスといったヨーロッパ全域に広がり一般的に広く親しまれるようになり、
アメリカに渡ったのちには、有名なジェームス・ボンド小説『カジノ・ロワイヤル』などでさらに人気が高まり、今となっては世界全域で愛されている人気カジノゲームです。
日本では、大王製紙御曹司が海外のカジノにおいてバカラで約106億円もの大金を失ったとして日本中を騒がせた報道が話題となり注目を集めました。
短時間のスピード決着として、すばやく勝敗が決まることやシンプルなルールが特徴的で、各国における貴族や大富豪など大金を賭けるハイローラーが楽しむ代表的存在のゲームでもあります。
基本的に、第三者の目線として『プレイヤー』側と『バンカー』側のどちらが、カードの合計数値『9』に近いかで勝敗を決めるゲームです。
本家となるイタリア語によるプントバンコとして『プンコ(プレイヤー)』側と『バンコ(バンカー)』側で呼ばれることもあります。
自身がプレイヤーとして必ずしもプレイヤー側に賭けなればいけないといったことはなく、どちらに賭けるかは自由に選択することができます。
それぞれ、条件によって最高3枚のカードによる合計値で勝負され、当たる確率は1/2の50%で、勝つと2倍の配当となるのが基本ルールなので、非常にシンプルでわかりやすいです。
バカラの遊び方・ルール
ここからは、基本的な数字の数え方から遊び方、ルールを解説していきます。
数え方
トランプの数字【A〜10】は、Aを1として、2〜以降そのままの数字でカウントします。
【J・Q・K】の絵柄は、10または0とカウントします。
実際に、2枚のカードによる数え方が下の表になります。
2枚のカードによる合計数が2桁の数値となった場合、下1桁となる1の位だけをカウントします。
例えば、8+10=18→8となります。
または、10という数字を全て0に置き換え、8+0(10)=8→8となります。
数字の数え方は、複雑ではないのですぐに慣れるかと思います。
バカラにおいて、『9』に最も近い数値が強いため、カードの合計数値9が最強で、それ以降8→1と続き、0が最弱となる最も低く弱い数値となります。
バカラの遊び方
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1 ベット(賭け)する。
まずは、希望する金額を『プレイヤー』か『バンカー』のいずれかを選択し、ベットします。
または、引き分けとなる『タイ』を含む3つのうちいずれかを予想してベットすることが基本となります。
遊ぶテーブルによって決められている最小〜最大ベット金額以内でチップを選択することが可能です。
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2 ベットを確定し、ゲームをスタートする。
ディールボタンをクリックする。
ディールボタンをクリックした時点で、最初のベットが確定しゲームがスタートします。画像例では、1ドルのベットでディールボタンをクリックしてゲームスタート -
3 カードが配られる
ディールボタンをクリックする。
1枚ずつ交互に『プレイヤー』と『バンカー』それぞれに2枚ずつカードが配られます。
ディーラー に向かって左側が『プレイヤー』、右側が『バンカー』となります。画像例では、プレイヤーの数値は8、バンカーの数値は3 -
4 ゲームの最終勝敗確定
『9』に最も近い数値となる8のプレイヤーが勝ちとなり、1ゲームが終了となります。
画像例では、プレイヤーに1ドルベットしたので2倍となる2ドルの配当
以上が、基本的なゲームの一連の流れとなります。
3つの基本となるベットそれぞれの配当と勝率
バカラでの遊び方は、『プレイヤー』か『バンカー』もしくは引き分けとなる『タイ』の3つのうちいずれかにベットして遊ぶことが基本となるゲームです。
それぞれのベットに対する配当は下の表のようになることが一般的なルールです。
賭け方 | 配当 | オッズ |
---|---|---|
プレイヤー | 1:1 | 2倍 |
バンカー | 0.95:1 | 1.95倍 |
タイ(引き分け) | 8:1 | 9倍 |
プレイヤーにベットして勝ちとなった場合、配当は1:1となるベット額に対する2倍の金額が払い戻されます。
バンカーにベットして勝ちとなった場合、配当は0.95:1となるベット額に対する1.95倍の金額が払い戻されるのが一般的なルールとなります。
タイ(引き分け)にベットしてタイとなった場合、配当は8:1となるベット額に対する9倍の金額が払い戻されるのが一般的なルールとなります。
バカラのルールにおいて、『プレイヤー』と『バンカー』の勝率を比べると、後手となる『バンカー』の方が若干ではありますが、勝率が高くなっています。
そのため、一般的なバカラゲームのルールでは、バンカーにベットして勝った場合、コミッションと呼ばれる手数料が差し引かれ掛け金額に対して1.95倍の配当となります。
尚、こちらの数字は、あくまで理論上の数字となるので実際のゲームでは極端に偏るケースが見られたりすることもあります。
タイの勝率はかなり低いので非常にリスキーな選択肢ではありますが、9倍の金額が払い戻されるので、見事に当てることで一気に資金を増やすことができます。
バカラの勝敗確率
勝敗結果 | 確率 |
---|---|
プレイヤー | 44.62% |
バンカー | 45.86% |
タイ(引き分け) | 9.52% |
ルールによっては、バンカーにベットして勝った場合でもコミッションと呼ばれる手数料が差し引かれることなく、ベット額に対する2倍の金額が払い戻される場合もありますし、タイ(引き分け)にベットしてタイとなった場合、9倍以上の金額が払い戻される場合もあり、様々なルールが異なるバカラゲームがオンラインカジノには存在し、選んで楽しむことができます。
バカラゲームでの還元率を見てみると、バンカーが最も高く、勝率も最も高く、その次に若干の違いとなるもののプレイヤーとなります。
バカラでは、バンカーもしくはプレイヤーに賭けるのが良いと言えますが、タイへのベットにおいても一般的な公営ギャンブルに近い還元率とも言えます。
バカラの還元率
賭け方 | 還元率 |
---|---|
プレイヤー | 98.76% |
バンカー | 98.95% |
タイ | 85.68% |
ここからは、さらに一歩踏み込んだ基本ルールを解説していきます。
バカラでは、最初に配られた2枚で決着がつく場合と、最大枚数3枚による勝負になる場合があります。
この3枚目が配られるかどうかは、プレイヤー側とバンカー側でそれぞれのルールに沿って実行されます。
まずは、プレイヤー、バンカーの両方に共通する条件で、3枚目が配られずに勝負することとなります。
① プレイヤーもしくはバンカーのどちらか一方で、最初に配られた2枚のカードの合計値が『ナチュラル』と呼ばれる合計値8か9となった場合には、3枚目のカードは配られません。
そのため、合計値8または9でプレイヤーとバンカーが同じ数値となった場合には、『タイ(引き分け)』という勝敗確定でゲームが終了となります。
② 最初に配られた2枚のカードの合計値が、6または7の場合も3枚目は配られません。
そのため、合計値6または7でプレイヤーとバンカーが同じ数値となった場合には、『タイ(引き分け)』という勝敗確定でゲームが終了となります。
プレイヤー側に3枚目が配られる条件
最初に配られた2枚の合計値が5以下の場合には、3枚目のカードが配られます。
バンカー側の条件
最初に配られた2枚の合計値が6以下であることを条件に、プレイヤー側の3枚目のカードに依存して決められます。
下の表を参照ください。
左側は、バンカーに最初に配られた2枚の合計値です。
最初に配られた2枚のカードの合計値が『ナチュラル』と呼ばれる合計値8か9となった場合には、3枚目のカードが配られることはありません。

画像例では、最初に配られた2枚のカードの合計値がプレイヤー、バンカーともに4です。
プレイヤー側に3枚目が配られる条件として、最初に配られた2枚の合計値が5以下のため、3枚目のカードが配られ、1の数値のカードが引かれました。
表のとおり、バンカー側の条件として3枚目を引くことができず、5vs4でプレイヤーの勝ちとなりゲーム終了です。
表を参照してみると、スタンドとしてバンカーに3枚目のカードが配られないルールであることが確認できます。
まとめると下の表のようになります。
バンカーに3枚目のカードが配られる条件は、プレイヤー側の3枚目のカードに依存して決められるため少々複雑です。
但し、実際にバカラをプレイする際には全てが自動的に行われ、ディーラーがいる場合には、ディーラーが行ってくれるため、この表をしっかりと暗記するなど熟知する必要などは一切ありませんので、ご安心ください。
複数回遊び続けていくと、自然とわかるようになってくるかと思います。
さらに、バカラが面白くなるサイドベット
バカラでの遊び方は、『プレイヤー』か『バンカー』もしくは引き分けとなる『タイ』の3つのうちいずれかにベットして遊ぶことが基本となるゲームですが、それ以外にも同時に、別の条件に関するベットが可能なサイドベットへ賭けることもできます。
この別の場所、サイドベットエリアへの賭けも含めることで、2倍配当以上となる高額な配当を獲得できる楽しみが増え、さらにバカラが面白くなります。
ここからは、様々なサイドベットを解説していきます。
ペア
最初に配られる2枚のカードを対象とするメジャーなサイドベットの一つで、2枚のカードが全く同じ数字や絵柄となる条件に関するベットです。
その中でも、最もメジャーなペアへのベットはプレイヤーとバンカーそれぞれにおいて、最初に配られた2枚のカードが全く同じ数字であるかどうかへのベットです。
賭け方 | 条件 | 配当 | オッズ |
---|---|---|---|
プレイヤーペア | 最初に配られたプレイヤー側の2枚のカードが全く同じ数字 | 11:1 | 12倍 |
バンカーペア | 最初に配られたバンカー側の2枚のカードが全く同じ数字 | 11:1 | 12倍 |
バカラにおいて、10と【J・Q・K】の絵柄は、10または0と共通のカウントをしますが、ペアとしては成立しません。
それぞれ、10&10、J&J、Q&Q、K&Kの数字の組み合わせのみとなります。
その他のペア
賭け方 | 条件 | 配当 | オッズ |
---|---|---|---|
イーザーペア | プレイヤーorバンカーどちらかの最初に配られた2枚のカードが全く同じ数字 | 5:1 | 6倍 |
パーフェクトペア | プレイヤーorバンカーどちらかの最初に配られた2枚のカードが全く同じ絵柄と数字 | 25:1 | 26倍 |
パーフェクトツーペア | プレイヤーとバンカーどちらも最初に配られた2枚のカードが全く同じ絵柄と数字 | 200:1 | 201倍 |
スーパー6
バンカーが合計値6で勝つという条件に関するベットです。
賭け方 | 条件 | 配当 | オッズ |
---|---|---|---|
スーパー6 | バンカーが6で勝つ | 15:1 | 16倍 |
コミッションと呼ばれる手数料が差し引かれることが無い、ノーコミッションルールのバカラで採用されている場合が多いです。
オールブラック/オールレッド
プレイヤーとバンカー両方に配られたカードが全て同じ色で黒色または赤色となる条件に関するベットです。
賭け方 | 条件 | 配当 | オッズ |
---|---|---|---|
オールブラック | 全てのカードが黒色のスペードまたはクローバーの絵柄 | 24:1 | 25倍 |
オールレッド | 全てのカードが赤色のハートまたはダイヤの絵柄 | 22:1 | 23倍 |
プレイヤーボーナス/バンカーボーナス
プレイヤーまたはバンカーの合計値が何点差で勝利したのかという条件に関するベットです。
賭け方 | 条件 |
---|---|
プレイヤーボーナス | プレイヤーがバンカーに4〜9点差で勝つ |
バンカーボーナス | バンカーがプレイヤーに4〜9点差で勝つ |
点差や勝ち方 | 配当 | オッズ |
---|---|---|
ナチュラル8またはナチュラル9 | 1:1 | 2倍 |
4 | 1:1 | 2倍 |
5 | 2:1 | 3倍 |
6 | 4:1 | 5倍 |
7 | 6:1 | 7倍 |
8 | 10:1 | 11倍 |
9 | 30:1 | 31倍 |
比較的代表的なサイドベットをいくつかご紹介しましたが、この他にも数十種類にも及ぶサイドベットが存在しています。
バカラのサイドベットは、基本的に的中率が低いので配当が高く設定されていますが、以外にも当てることができてしまうので是非、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
以上、バカラのルールや遊び方についてご紹介させていただきました。
オンラインカジノにおけるバカラゲームでは、本場のカジノで体験できるようなカードしぼりができるバカラ・コントロール・スクイーズをはじめ、ライトニングバカラやスピードバカラなど、様々なルールやバリエーションがあり、その数は底無しとも言えるほど実に豊富なラインナップとなっています。
是非、この機会に王道ゲームのバカラに挑戦してみてはいかがでしょうか?