ブラックジャックとは
世界中で愛されプレイされているトランプを使用するカードゲームの一種で、バカラやポーカーと並ぶ人気のカジノゲームです。
基本的な遊び方や勝敗のルールは簡単なので、初心者の方でもゲームの流れを覚えやすいことも魅力的なゲームです。
カジノディーラー側とプレイヤー(貴方)側との対戦型で、カジノディーラー1名に対してプレイヤー(貴方)側は1名〜複数のプレイヤーと同時に対戦となります。
各プレイヤーは、それぞれに配られたカードの合計数が『21』あるいは、ディーラーよりも上回った『21』により近い合計数となった場合、勝ちとなるシンプルなゲームです。
最初に配られる2枚のトランプの数字から『21』を超えないようにするとともに、その点数がディーラーを上回る数字となるよう手持ちのカードの枚数を追加するかしないかという駆け引き、その判断が奥深くブラックジャックの醍醐味と言えるでしょう。
日本においては、花札を使用する代表的な賭博ゲーム『おいちょかぶ』に似たゲームとも言えます。
また、簡易的な戦略として統計学的に最適な行動をとることや、配られるカードが出る確率を計算によって導き出すなどの様々な戦略や攻略法を駆使することで、カジノ側にある優位性を大幅に縮小することができるため、カジノゲームにおいて唯一、プレイヤー側が有利となり得る最も勝率の高いカジノゲームとしても知られています。
ブラックジャックの遊び方・ルール
ここからは、基本的な数字の数え方から遊び方、ルールを解説していきます。
ブラックジャックの数え方
トランプの数字【2〜10】は、そのままの数字でカウントします。
【J・Q・K】の絵柄は、10としてカウントします。
【A】は特殊で、1または11のどちらかとしてカウントします。
最初に配られる2枚のトランプの数字をカウントしていき、基本的には数字が『21』を超えるまではカードを引いて手持ちのカードの枚数を追加し、
より『21』に合計数にすることができます。
尚、通常最初に配られた2枚のカードが【10またはJ・Q・Kのいずれか】+【A】の組み合わせで合計数『21』となった場合を『ブラックジャック』と呼び、配当が2.5倍になったりします。
ゲームルールによっては、違った組み合わせの場合にも合計数『21』となった場合には、『ブラックジャック』と呼ぶ場合もあります。
しかし、3枚以上のトランプの合計数が21を超える『22』以上の合計数となった場合、『バースト(bust)』と呼び、その時点でゲームの負けが確定します。
ブラックジャックの遊び方
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1 ベット(賭け)する。
まずは、希望する金額をベットします。遊ぶテーブルによって決められている最小〜最大ベット金額以内でチップを選択することが可能です。
画像例では、5ドルチップ1枚を選択し、5ドルをベット
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2 ベットを確定し、ゲームをスタートする。
ディールボタンをクリックする。
ディールボタンをクリックした時点で、最初のベットが確定しゲームがスタートします。画像例では、5ドルのベットでディールボタンをクリックしてゲームスタート -
3 カードが配られる
各プレイヤーが最初のベットを終えると、ディーラーは自分自身を含めた参加者全員にカードを2枚ずつ配ります。
この時、ディーラーのハンド(手札)2枚のカードのうち1枚だけが表向き(アップカード)にされ、ゲームに参加している全員がそのカードを見ることができます。
もう1枚のカードは伏せられた状態(ホールカード)で、ゲームが進行していきます。この伏せられた状態(ホールカード)は、プレイヤー側のアクション(行動)が全て終わった時点の最後に表向きにされ、見ることができるようになります。画像例では、ディーラーのハンド(手札)2枚のカードのうち表向きカード(アップカード)は数字の5、もう1枚のカードは伏せられた状態(ホールカード) -
4 アクション(行動)を選択する。
最初に配られた自身のハンド(手札)2枚のカードを確認して、次のアクション(行動)を選択します。
通常、もう1枚カードを引くかどうかを決定し、もう1枚カードを引くアクションを『ヒット(HIT)』、カードを引かずに2枚のままで勝負するアクションを『スタンド(STAND)』と呼び、どちらか一方のアクションを選択して、ゲームを進行していきます。ここで、『ヒット』を選択の場合、3枚以上となったカードの合計数が21を超える『22』以上の合計数となった時点で、『バースト(BUST)』としてゲームの負けが確定します。画像例では、スタンドのアクションを選択し『スタンド』ボタンをクリック
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5 ゲームの最終勝敗確定
ゲームに参加している全てのプレイヤー側のアクションが全て終わった時点で、ディーラーのホールカードが表向きにされ、ディーラーのアクションが行われます。
ディーラーは、ディーラーのルールに沿ったアクションが実行され、アクションが終わった時点で、最終的なゲームの勝敗が確定し、その1ゲームが終了となります。ディーラーのアクションは、ブラックジャックゲームにおけるルールによって限定されているので決められた選択肢しかありません。
画像例では、ディーラーのアクションが行われた際、合計数が『22』以上となり『バースト』としてゲームの負けが確定。
ディーラーが『バースト』としてゲームの負けが確定した為、プレイヤーの勝利で1ゲームが終了
以上が、基本的なゲームの一連の流れとなります。
ここからは、さらに一歩踏み込んだ基本ルールを解説していきます。
ブラックジャックゲームはディーラーに勝つことを目的とした、ディーラーとの対戦型ゲームです。
ブラックジャックでディーラー に勝つためには、2つの勝ちパターンがあり、合計数が『22』以上の『バースト』しないことが必須条件です。
- 自身のハンドが『21』に近づき、ディーラーのハンド以上となる
- ディーラーがバーストする
おさらいとして単純なことですが、意外と大事なことなので覚えておきましょう。
ブラックジャックは、カジノディーラー1名に対してプレイヤー(貴方)側は1名〜複数のプレイヤーと同時に対戦となるのが基本となります。
ゲームの進行または配られるカードの順番は、ディーラーからすると左側からの時計回りとなります。
プレイヤー側からすると、ディーラーを正面に見て一番右側のプレイヤーから順に左側へとカードが配られ、カードが配られた後のアクションの実行も同じく一番右側のプレイヤーから順にとゲームが進行していきます。つまり、基本的な流れは、右から左へと流れていく(ゲームが進行していく)ということだけ覚えておきましょう。
ブラックジャックにおけるゲーム内で使われる用語や基本アクションについて解説していきます。
最初に配られた自身のハンド(手札)2枚のカードを確認して、次のアクション(行動)を選択する際に基本的な『HIT(ヒット)』と『STAND(スタンド)』以外のアクションも基本アクションとして覚えましょう。
選択肢が増えることによって、ブラックジャックゲームの奥深さを味わえるとともに、勝率をさらに上げることが可能となります。
また、ゲーム内で使われることの多い用語も覚えておくと別のカジノゲームを始める際にも役立つことがあるかもしれませんので、是非覚えることをオススメします。
ブラックジャック用語
ディール
カードを配ることを意味します。
ちなみに、『カードを配る人』のことをディーラーと呼びます。
ハンド(Hand)
手札を意味します。テーブル中央にディーラーのハンド(手札)が置かれ、自身のハンドが目の前に配られます。
プッシュ(Push)
ベット額がそのまま戻されます。
特にブラックジャックゲームにおいて使われることが多い用語です。画像例では、ディーラーの合計数が20、プレイヤーも合計数が20となりプッシュ(引き分け)でゲーム終了ベット額10ドルがそのまま戻されます。
バースト/バスト(Bust)
3枚以上のカードで合計数が21を超える『22』以上の合計数となった場合、『バースト(bust)』と呼び、その時点でゲームの負けが確定します。
ブラックジャック
通常、ディールした後の最初のハンドが【10またはJ・Q・Kのいずれか】+【A】の組み合わせで合計数『21』となった場合の役を意味します。
ゲームルールによっては、違った組み合わせの場合にも合計数『21』となった場合には、『ブラックジャック』と呼ぶ場合もあります。
尚、ブラックジャックとなった場合、そのゲームでのアクション選択は無く、負けることはありませんがディーラーのアクション次第で勝ちかプッシュ(引き分け)かのどちらかとなります。
ディーラーのアクションが終わり、勝ちが確定すると配当が2.5倍ほどになりますが、万が一ディーラーがブラックジャックの場合プッシュ(引き分け)となり、ベット額が戻されます。
画像例では、5ドルベットでスタートしたゲームで『ブラックジャック』成立
5ドルベットでスタートしたゲームで『ブラックジャック』成立のうえ、
ディーラーに勝ったので、5ドルの2.5倍となる12.5ドルの配当
ブラックジャックの基本アクション
ヒット(HIT)
自身のハンド(手札)に、カードを1枚引いて追加するアクション
スタンド(STAND) / ステイ(STAY)
自身のハンド(手札)に、これ以上カードを追加しないアクションで、このアクションにより勝負する自身のハンドの合計数が確定します。
ダブルダウン (Double down)
カードを1枚引くことを条件に、最初のベット金額と同額を上乗せしてベット額を2倍にするアクション
ディールした後の自身のハンドを確認してから行うことができるので、例えば自身のハンドの合計数が10もしくは11となっている場合や予測によって次に引くカードを合わせた数字でディーラーに勝てる自信のあるカードが揃った際など、ココだ!という勝負時にベット額を2倍に増額することができます。
要注意!次のカードを1枚必ず引く事または1枚しか引くことができないことが必須条件となっているので、バーストなどへの注意が必要です。
また最悪の場合、勝負する最終のハンドが12や13またはそれ以下となる恐れがあり、その場合、ディーラーのバースト以外に勝ち目がなくなります。
画像例では、5ドルベットで自身のハンドが合計数10なのでダブルダウンを選択
ダブルダウンを選択して自身のハンドの数字が20に確定
ディーラーのハンドがバーストとなったため、勝ちが確定
ダブルダウンを選択して、ベット額を増額して10ドルとなったため、その2倍となる20ドルの配当となります。
スプリット (Split)
ディールした後の自身のハンドで2枚のカードが同じカードまたは同数のカードだった場合に、最初のベット金額と同額を追加してハンドを2組に分けるアクションです。
スプリット (Split)のアクション後は、それぞれ別々のハンドとしてアクションを選択してゲームを進行していきます。
例えば、ディールした後の自身のハンドが【10またはJ・Q・Kのいずれか】または【A】が2枚となった場合、スプリット (Split)アクションを選択すると、再度2組のハンドを対象に
カードがディールされ、2枚のカードが【10またはJ・Q・Kのいずれか】+【A】の組み合わせで合計数『21』が揃う可能性が再び訪れます。
結果的に、自身のハンド1つ目①は17、2つ目②は21
ディーラーのハンドは18なので、①は負け、②は勝ち
5ドルベットでゲームをスタートし、スプリットで5ドルを追加し2つのハンドで勝負したが、片方だけが勝ったので、配当は5ドルに対する2倍の10ドルとなります。
もし、2つのハンドが両方とも勝ちとなっていた場合、配当は20ドルとなります。
最初のカードを確認して、数値の高いカードが2枚ずつ来たような場合にスプリットをすると有効な場合が多いですが、数字が10となる【10またはJ・Q・Kのいずれか】のカードが2枚来た際は
その時点で『20』となり勝てる可能性は高いので、スプリットせずそのまま勝負するほうが無難かもしれません。
ブラックジャックにおいて、一番引く確率が高いのは数値が「10」となる【10またはJ・Q・Kのいずれか】のカードです。
例えば、Aが2枚の時にスプリットをすれば、引く確率の高い10がどちらかに来ると21を完成させることができます。
レアケースとなる画像例では、自身のハンドが2つとも最強の数字『21』となったがディーラーのハンドが『21』だった為、プッシュ(引き分け)
5ドルずつのベット額なので、勝てば合計20ドルとなるところ、プッシュ(引き分け)となり、非常に悲しい結果となった1ゲームです。
インシュランス/インシュアランス (Insurance)
保険を意味します。
ディール後に、ディーラーのハンドの表向き(アップカード)にされたカードが『A』だった場合、ディーラーがブラックジャック成立となり負ける可能性があります。
そこで、最初のアクション選択時において、ベット額の半分を追加でベットすることで保険をかけることができるアクションです。
インシュランスのアクション選択後は、さらに、通常のヒットやスタンドなどのアクションを選択しゲームを進めていきます。
もし、ディーラーがブラックジャックとなった場合、インシュランス分のベット額に対する3倍の配当が払い戻され、引き分けと同等となります。
ブラックジャックでなかった場合には、通常どおり数字での勝負となり、インシュランス分のベット額は没収されるだけとなります。
ディーラーのアップカードが『A』だった場合、インシュランス/インシュアランス のアクションを選択できるようになります。
ディーラーがブラックジャック成立となることを予想してインシュランスを選択します。
最初のベット額5ドルの半額となる2.5ドルのベットを追加し、合計ベット額7.5ドル
インシュランスのアクション選択後、ディーラーがブラックジャック成立しても引き分けと同等となるようスタンドのアクションを選択
結果、ディーラーがブラックジャック成立したが、インシュランスのベットにより引き分けと同等
最初のベット額5ドルの半額となる2.5ドルのベットに対する3倍となる7.5ドルの配当となります。
サレンダー(Surrender)
『降伏・降参』を意味します。
最初に配られた自身のハンドとディーラーの1枚目のカードを確認した直後のアクション選択時において、既に勝てる可能性が低いと判断した場合に勝負を降りることができるアクションです。
サレンダーを選択した場合、掛け金の半分が戻ってくるので、リスクを抑えることが可能になります。
尚、特定のゲームルール『BLACKJACK SURRENDER(ブラックジャックサレンダー)』などでのみ、選択することができるアクションのうちの一つとなります。
ディーラーのアクション
これまでに、ディール後のプレイヤー側で選択可能な様々なアクションについて解説してきましたが、対戦相手であるディーラーのアクションを知ることも非常に重要です。
ディーラーのアクションは、ブラックジャックゲームにおけるルール(法則)に従っているだけで非常に限定的な決められた選択肢しかありません。
つまり、ディーラーによって強いや弱いということは無いということです。
ディーラーは、ゲームに参加している全てのプレイヤー側のアクションが全て終わった時点で、伏せられていたホールカードを表向きにして、ゲームに参加している全てのプレイヤーに公開します。
ディーラーのハンドが合計数16以下で17以上でない場合は、17以上となるまでヒットのアクションを繰り返し、カードを引いていきます。
ヒットを続け、合計数が17以上になった時点でディーラーのハンドが確定し勝敗が確定します。
12以上のハンドでヒットする場合、一番引く確率が高い数値『10』となる【10またはJ・Q・Kのいずれか】のカードを引き、バーストする可能性が高くなります。
このことを考慮しながら、アクションを選択していくことがブラックジャックで勝つためには大事なことになります。
以上、ブラックジャックのルールや遊び方についてご紹介させていただきました。
意外にも、対戦型ゲームであり、様々な駆け引きの末に勝利を勝ち取ることができるゲームなんです。
この機会に、是非、ブラックジャックゲームで遊んでみましょう!